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太平洋戦争3(昭和18/1943)
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作詞 堀内敬三
作曲 山田耕作

轟々と雲に鳴る
翼翼大編隊
突き入るや敵の空
見る見る地平傾かば
用意忽ち将兵が
決死の瞳澄み渡る

青空を射る如く
燃ゆる気流衝いて跳ぶ
死を越えし瞬間に
突如と開く落下傘
飛翼叫びて去る空を
神兵今ぞ天降る

百千の白き花
燦爛咲きて空に満ち
雪崩撃つ敵砲の
弾幕踏んで降りかかる
胆は鉄なり百千の
若武者花を負える武者

挙り立つ全部隊
弾雨荒ぶ草の上
落下傘かなぐりて
矢庭に急射浴びせつつ
断乎突撃血飛沫の
砦に揚ぐる日の御旗
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作詞 安藤一郎
作曲 平井保喜

御稜威広き国原に
潮の香高き幸倉よ
ああ海こそは御祖の恵み

国の創めに轟きし
波の響きは今新た
津々浦々に呼び応う
ああ海こそは歴史のこだま

万波を越えて幾度か
夷撃ちたる民族の
旗翻すこの決戦
ああ海こそは未来の光

南や北に敵を衝き
亜細亜の砦いや堅し
大和島根を楯り抱く
ああ海こそは皇国の力
作詞 福田伝吉
作曲 池譲

我が子未だいとけなけれど
明日の日は君の御楯ぞ
とく伸びよ強く育てと
朝夕に母は祈れり

小夜更けて幼眠りの
円かなるその枕辺に
針持つ手憩いもやらず
母はただ子ゆえ励みき

ああ今ぞその子召されて
大いなる御戦の下
花と散る若き命を
誉れぞと母は嘆かず

げに優し雄々し崇高し
靖国の子等を育む
垂乳根の母は故郷
日の本の子等の産土
作詞 北村秀雄
作曲 清瀬保二

風は追い風白波立てて
揃う帆桁に陽が昇る
天下御免の御朱印船だ
何の荒波大和魂

男度胸の飛沫を浴びて
ルソンジャガタラカンボジア
海も万里の御朱印船だ
拓く南の椰子の島

昔懐かし黒潮越えて
鉄の心の船が行く
昭和日本木造船だ
目指す島にも日の御旗
作詞 井上康文
作曲 高木東六

大詔を拝し畏みて
我等挙りて今ぞ起つ
境のこの日と鍛えたる
若き命の今開く
行くぞいざ行くぞ空の決戦場

国民我等選ばれて
猛く雄々しきつわものと
空に戦う喜びを
胸に抱きて友と行く
行くぞいざ行くぞ空の決戦場

心は澄めり血は燃える
母の笑顔に送られて
祖国の土を踏み締める
今日の門出の晴れやかさ
行くぞいざ行くぞ空の決戦場

故郷の山よかの丘よ
若きこの日に帽振りて
醜の御楯と身を捧げ
既に我無し敵撃つと
行くぞいざ行くぞ空の決戦場

ああ戦いに馳せ参ず
新手の勢と我続き
破る密林星の群れ
翼連ねて北南
行くぞいざ行くぞ空の決戦場
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