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太平洋戦争3(昭和18/1943)
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作詞 前田鉄之助
作曲 久保田公平

帆綱は歌うよ
捲け捲け碇を
目指すは南常夏の
港港に響くよ船歌

帆綱は歌うよ
乗り切れ荒海
身を切る潮風常冬の
国の護りの島々に
きらきらきらと昇るよ日の丸

帆綱は歌うよ
行け行け若人
建設の歌胸に秘め
海の男の朗らかに
港港に歌うよ船歌
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作詞 深尾須磨子
作曲 弘田龍太郎

真っ赤に炭が怒ってる
総力戦の只中だ
木の魂も火になって
御国の大事を守るのだ
桜も楢も怒ってる
真っ赤になって怒ってる

上手に炭を使いましょ
総力戦の只中だ
貴重な炭の能率を
高めてお役に立てましょう
櫟も樫も怒ってる
真っ赤になって怒ってる

怒って跳ねる炭達よ
総力戦の只中だ
敵愾心に燃えている
必ず勝つぞと構えてる
雜木も松も怒ってる
真っ赤になって怒ってる
作詞 勝承夫
作曲 岡本敏郎

風が大木に吹き当る
風が巷に吹き荒ぶ
屋根も垣根も看板も
皆試練に耐えている
明けた明日は明日は
きっと素晴らしいお天気だ

波が舳に打ち当る
波が舷越えて来る
旗もマストも煙突も
じっと嵐を衝いて行く
明けた明日は明日は
きっと素晴らしい航海だ

雪が手足を凍らせる
雪が額に吹き付ける
腕も体も魂も
強く吹雪に鍛えよう
明けた明日は明日は
きっと素晴らしい春が来る
作詞 八波則吉
作曲 長谷川良夫

大空に聳え立つ富士の高嶺
頂に雪のある良し
山の尾に雲のある良し
いつ見ても気高き眺望

厳かにそそり立つ富士の高嶺
比べき山は世に無し
例うべき物は夜に無し
ただ仰げ皇国の姿

神さびてそそり立つ富士の高嶺
古もかくやありけん
行く末もかくぞあるべき
永久に皇国の鎮め
作詞 堀内敬三
作曲 堀内敬三

荒潮の底乗り切って
日影仰がぬ幾千里
饐え行く空気忍びつつ
撃たずば止まじと日に夜に進む
これぞ帝国潜水艦

潮の花散る水や空
潜望鏡に映じ来る
マストに敵の旗の色
忽ち襲いて一挙に屠る
これぞ帝国潜水艦

浮かぶと見るや電撃の
弾雨浴する敵の岸
或いは海の決戦に
咽喉元突き刺す必死の奇襲
これぞ帝国潜水艦

港の闇を劈きて
燃ゆる巨艦の火の柱
し止めて潜む水底に
爆雷の嵐莞爾と凌ぐ
これぞ帝国潜水艦
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