学徒は今ぞ空へ征く

作詞　西條八十
作曲　竹岡信幸

さらば別れぞ懐かしの
母校の森よ時計塔
決戦続く決戦続く
東亜の朝
学徒は今ぞ空へ行く

若き生命も花の頬も
ただ大君に捧げなん
ペン擲ちてペン擲ちて
蒼空翔る　
炎の意気を君見ずや

祖国敗れて学理無し
正義亡びて智育無し
今米英を今米英を
撃破せずば
学徒の栄誉いずこぞや

科学の叡智発揮して
醜虜に下す必中弾
光栄ある学徒光栄ある学徒
ああ高らかに
凱歌歌わん大東亜

若鷲の母

作詞　西條八十
作曲　竹岡信幸

緑の風よ白雲よ
なぜにかくまで懐かしき
愛し我が子はこの朝
命光栄ある大君の
御楯となりて空を征く

幼き日より一筋に
強く雄々しく育て来し
母の祈りに花咲きて
翼凛々しき若武者の
我が子は今日ぞ空を征く

夕星仰ぎ胸躍る
母の誇を喜びを
誰に語らん学校の
着慣れし服を脱ぎ捨てて
我が子は勇み空を征く

撃ちてし止まん

作詞　小田俊与
作曲　古関祐而

撃ちてし止まん快勝に
この日勇躍精鋭の
巧緻巧まん堂々と
世紀は進む大東亜
撃ちてし止まん米英を

撃ちてし止まん前兵が
握る銃把を動ぜよと
戦陣深く突っ込めば
鮮血淋漓敵倒る
撃ちてし止まん米英を

撃ちてし止まん生産に
握るハンマーも砕けよと
銃後も戦場突っ込めば
見よ見事に敵砕く
撃ちてし止まん米英を

撃ちてし止まん皇国の
勇武と仁の恵み受け
共に栄ゆる友国の
凱歌は揚る大東亜
撃ちてし止まん米英を

戦いの町に春が来る

作詞　西條八十
作曲　古賀政男

たんぽぽ咲いた杏も咲いた
青い空には千切れ雲
小鳩が歌う平和の歌に
戦の街に春が来る春が来る

嵐は過ぎた緑の野山
皆いそいそ建設だ
蝶々と遊ぶ子供の声に
戦の街に春が来る春が来る

手に手を取って顔見合せりゃ
同じ黒髪黒い眼だ
亜細亜を結ぶ紫霞
戦の街に春が来る春が来る

たんぽぽ咲いた杏も咲いた
雪も氷も皆消えた
娘々祭りの楽しい鐘に
戦の街に春が来る春が来る

富士に誓う

作詞　大木惇夫
作曲　仁木他喜雄

希望輝く東雲の
富士よ誓うて大和魂
桜の花と咲き誇り
明日は門出の鉄獅子か
不滅の勲立てようぞ

弾の霰その中を
戦車進めて勇ましく
百万の敵打ち砕く
その日その時その夢に
腕は鳴るよ血は躍る

御国背負うはこの肩ぞ
命捧げて先駆けて
大君の辺に起つ者の
高い誇りに眉上げる
我等は少年戦車兵