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太平洋戦争3(昭和18/1943)
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作詞 田村和夫
作曲 多紀英二

男なりゃこそ海を越え
渡る希望の新天地
広い亜細亜の大陸で
花と咲くのだ二人して

俺は銃執るつわものよ
燃える砲火に身を晒し
草を枕の幾百里
今じゃ北支の雪の中

僕は兄さん満州の
赤い夕陽の空の果て
握るこの鍬伊達じゃない
拓く皇国の生命線

弟頼むぞ二人して
築く平和の理想郷
故郷に残した母さんに
一目見せたい晴れ姿

銃を執るのも鍬取るも
共に変わらぬ忠義ぞと
母さん言われたあの言葉
胸に刻んで生きようよ

離れ離れの二人でも
心は一つ国の為
踏んだ大地に血が通う
俺等は大陸兄弟よ
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作詞 深澤健三
作曲 大村能章

ああ南海に日は暮れて
月明淡き波の面
還らぬ戦友を待ち侘びて
甲板に白き人の影

敵爆撃の命を受け
母艦を後に颯爽と
大空高く飛び行きし
我が艦上機還り来ず

無電も既に応答無く
頼みの綱は絶えたれど
一縷の希望胸に抱き
黙々睨む夜の空

ああ満天に冴え渡る
輝く星座仰ぐ時
想いは遥か戦友の
身よ安かれと祈るのみ

焦慮の中に夜も更けて
眠りもやらず待つ耳に
微かに響く爆音が
おお懐かしき我が愛機

思わず叫ぶ万歳の
歓呼の中を悠々と
手柄を乗せて今還る
ああ艦上機恙無し
作詞 尾崎喜八
作曲 信時潔

天津日の光と仰ぐ大詔
押し戴いて一億が
手に手を取って感激の
涙と共に必勝を
誓ったこの日忘れまい

暁の太平洋の西東
御言に勇むますらおが
万里の怒涛蹴散らして
電光石火敵肝を
奪ったこの日忘れまい

国挙る力を合わせこの戦
戦い抜くと一億が
命も家も何のその
鉄をも溶かす真心を
燃やしたこの日忘れまい

八の紘一の宇と睦み合い
東亜の民の十億が
共栄楽土謳歌する
世を築こうと我等皆
誓ったこの日忘れまい
作詞 時雨音羽
作曲 森義八郎

一つとせ一番大きな太平洋
勝って勝ち抜く大戦争
この大戦争

二つとせ日本男児の鯉幟
立てて喜ぶ大南洋
この大南洋

三つとせ道を訊いたら日本語
山の奥までアイウエオ
このアイウエオ

四つとせ寄せて集めて一網に
轟沈撃沈敵の艦
この敵の艦

五つとせ今では日本メナド富士
浜は賑わう大漁場
この大漁場

六つとせ向かう海原敵も無く
威風堂々軍艦旗
この軍艦旗

七つとせ七千八島のフィリピン
仲の良いのは見良いもの
この見良いもの

八つとせ山ほど積んでも積み余る
おらが南の大漁場
この大漁場

九つとせここもかしこも日章旗
御稜威輝く大東亜
この大東亜

十とせ遠い故郷の日本も
今じゃとんとん島伝い
この島伝い
作詞 門田ゆたか
作曲 島口駒夫

袖やお太鼓御国に預け
モンペ纏うて装い軽く
敵に一発怒りを込めた
弾丸を撃ち込む心意気
どうか仲間に願います
産業戦士この陣地

紅や白粉貯金と決めて
燃える血潮で頬紅染めて
艦を固める鋲一つでも
作り出したい私達
どうか仲間に願います
産業戦士この陣地

乙女黒髪きりりと束ね
汗も楽しく勝ち抜く為に
銀の翼や戦車を造る
仕事手伝う笑い顔
どうか仲間に願います
産業戦士この陣地

この手この足皇国に受けた
恩に報いてお役に立てる
時が来た来た戦士に続く
職場盛り立つ報国隊
どうか仲間に願います
産業戦士この陣地
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